田辺淑子のページ |
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プロフィール |
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1998年 |
「与島素描」 第23回 「視点」 入選 |
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2000年 |
「右ポケットの時間」 田辺淑子個展・東京新宿ニコンサロン |
2001年 |
「日曜散歩」 岡山写真研究会6人展・玉野を撮る・玉野文化センター |
2002年 |
「倉敷日記」 岡山写真研究会6人展・倉敷を撮る・倉敷市立美術館 |
2003年 |
「倉敷日記2」 岡山写真研究会5人展・倉敷を撮る2・倉敷市立美術館 |
2004年 |
「けんちゃん」 岡山写真研究会5人+2人展・岡山を撮る・岡山県生涯学習センター |
2005年 |
「倉敷散歩2」 岡山写真研究会展・倉敷を撮る4・倉敷市立美術館 |
2006年 |
「与島素描」 第2回岡山写真研究会写真展・岡山県天神山文化プラザ 「倉敷ある記」 岡山写真研究会展・倉敷を撮る5 |
『右ポケットの時間』(2000年6月6日〜12日・東京新宿ニコンサロン) |
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種田英昭 「種田英昭の写真展見てある記」より (日本フォトコンテスト 2000年8月号掲載) 庭先や路地に向かう視線 田辺さんは倉敷に住む4人の男の子の母親であり、ご主人もこよなく写真を愛する人で、撮影に同行するうちに、田辺さんもシャッターを押すようになった。ただ、主婦業、子育てに仕事が忙しい。左ポケットの携帯電話に呼び出されては、雑用に追いまくられる。そんな田辺さんが右ポケットにコンパクトカメラを潜ませるようになった。携帯電話が鳴る合間の出掛けた先々で、ひょいと取り出されたカメラが路地に、庭先に向けられる。ここには、そんな日々の出合いが写っている。それは猫が窓からのぞく風景であったり、夏の終わりの枯れたヒマワリ、子供の部屋の壁のポスター、近所のお年寄り、足を伸ばした瀬戸内の牛窓や尾道の裏通り、路地の壁に重なる自分の影だったりする。コンパクトカメラの日時も刻まれて、何かまどろみに時間が流れている。しかし、それも長くは続かない。携帯電話が日常に引き戻してしまう。ただ右ポケットに収まったカメラは次のシャッターチャンスを待っているに違いない。 |
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