神達勝之のページ

岡山市御津町新庄在住
二科会写真部会友
メール katuyuki19@crocus.ocn.ne.jp

プロフィール

1944年  岡山県岡山市御津新庄に生まれる
1975年  日本カメラ月例コンテストカラーの部年度賞受賞
1976年  二科会会員 緑川洋一氏に師事
1977年  第25回 二科展入選「海辺」
1078年  第26回 二科展入選「海」
1979年  第27回 二科展入選「雪の日」
1981年  第29回 二科展入選「雲のある風景」
1990年  第38回 二科展入選「秋の造形」
       岡山県美術展入選(以後8回入選)
1991年  第39回 二科展入選「朝の光」
       岡山県美術展奨励賞受賞(以後2回入選)
1992年  第40回 二科展入選「風の日」
1993年  第41回 二科展入選「港の印象」
1994年  日本リアリズム写真展入選
       第44回 二科展入選(コニカ賞)「光景」
       「アサヒカメラ」誌グラビア「ぶらり瀬戸内」掲載
       ミノルタフォトスペース新宿にて「ぶらり瀬戸内」個展
1997年  第45回 二科展入選「帰り道」
       ミノルタフォトスペース大阪にて「ぶらり瀬戸内」個展
       ミノルタフォトスペース広島にて「ぶらり瀬戸内」個展
       ミノルタフォトスペース名古屋にて「ぶらり瀬戸内」個展
1999年  四人展「御津を撮る」 御津町SAKAGURAにて
2000年  五人展「牛窓を撮る」 牛窓ホテルリマーニにて
       GAW展 山口県沖家室にて
2001年  五人展「玉野を撮る」 玉野文化センターにて
2002年  六人展「倉敷を撮る」 倉敷市立美術館にて
2003年  第51回 二科展入選 「路地夕照」
       二科会写真部会友推挙
       六人展「倉敷を撮るパートU」倉敷市立美術館にて
2004年  六人展「帰ってきた写真展」 岡山県総合文化センター」にて
       五人展「岡山を撮る」 岡山県生涯学習センターにて
       三人展「成羽を撮る」 成羽町美術館にて
       四人展「倉敷を撮るパートV」 倉敷市立美術館にて
2005年   「倉敷を撮るパートW」 倉敷市立美術館にて
2006年  「海のむこう」 岡山県天神山文化プラザにて
       「断片の街」 岡山県天神山文化プラザにて
      
「倉敷を撮るパートX」 倉敷市立美術館にて



    御津を撮る

玉野を撮る

倉敷を撮る                 

岡山を撮る

種田英昭の写真展見てある記  フォトコンテスト 19971月号
神達勝之写真展 「ぶらり瀬戸内」 東京・ミノルタフォトスペース新宿 19961112日〜25

「備前、備中、備後、瀬戸内一帯晴れの国である」と、岡山の御津町に住む神達(かんだつ)さんは青空が広がる日はいつも、カメラを手にぶらり出かけては何気ない出会いとふれあいの中で撮り歩いてきた。これはそうした瀬戸内のフォトスケッチである。晴れた街の光景は光と影が交錯し、見慣れた街の風景が別世界に変わるときがシャッターチャンスなのだ。
空はあくまでも青く澄んで、時には筆で書いたような雲が流れるが、カメラはしばしば真っ赤な屋根や黄色く塗られた壁の家、解体工事現場の青いテントなどに向けられる。コンクリート塀の内側の光に陰って咲く花は白と赤である。そうかと思えば、舗道には木の影が落ちて、街のメインストリートを歩く人の影の色も濃い。
西日の当たる通りのスナック、物干し台のふとんがピンク色で、不思議に瀬戸内の点景のような生活の情感をものぞかせていたりする。アーケードのある商店街では屋根のあたりからのスポットライトを浴びて、娘さんと散歩の犬が何か舞台を通りすぎているような情景である。通りの人込みで、白装束の神主さんが御幣を捧げている。神達さんの瀬戸内は色彩が豊富である。
そういえば、この写真展に添えられた横文字のタイトルが「Sketches in Color Seto Inland Sea」だった。尾道から因島に向かうフェリーボートが西日に追っかけられるように出航していくところで、瀬戸内の海がわずかに姿を見せている。「そんな瀬戸内の情景たち」と、神達さんの思いが込められるが、その空は青く冴えわたっている。

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